–予約販売– 長野のしめかざり 4
今朝の通勤には、今年初めて冬物のジャケットを羽織ってきました。
日中の暖かさから朝晩はぐっと気温が下がるようになり、
冬がすぐそこまで来ている気配が感じられます。
では、今回も引き続き長野のしめかざりをご紹介します。
![](https://takekagoya.blog/common/uploads/DSC_0547-2-1024x681.jpg)
13. 両じめ縄
こちらは縄を一文字に綯い(ない)、
真ん中が太くなった「大根じめ」のような仕様になっています。
縄の右がキュッと上がり、
存在感や勢いのあるしめかざりです。
![](https://takekagoya.blog/common/uploads/DSC_0544-2-1024x681.jpg)
このように一文字に綯われたものは
右端(もしくは左端)に「モト(稲わらの根元)」、
左端(もしくは右端)に「ウラ(稲わらの穂先)」が
来ることが多いのですが、
こちらの両じめ縄は左右とも「ウラ」で仕上げられています。
そのため、通常のしめ縄よりも稲わらを多く使って
綯い継いでいくので、手の込んだ作りとなります。
![](https://takekagoya.blog/common/uploads/DSC_0468-2-1024x681.jpg)
14. 雄飛(ゆうひ)
鶴の羽ばたく姿が印象的です。
水引の鶴と、掛け干した稲穂、リース状の縄に
稲わらのモトが飾られています。
装飾品などを加えずにこのまま
飾ることができることもあり、ご好評いただいています。
![](https://takekagoya.blog/common/uploads/DSC_0469-2-1024x681.jpg)
鶴は長寿を象徴する吉祥の鳥。
この掛け飾りと見ていると、
エサを求めて田んぼに舞い降りた鶴が
また飛び立っていくような絵を思い浮かべます。
豊かさを感じられる、しめかざりです。
![](https://takekagoya.blog/common/uploads/DSC_0404-2-1024x681.jpg)
15. 五穀豊穣(ごこくほうじょう)
こちらは穀物が豊かに実るという意味から、
豊作や雨の恵みを願って飾ります。
五穀とは、諸説あるそうですが、
主食となる食物「米、麦、粟(あわ)、豆、黍(きび)」を指します。
しめ縄の力強い縄綯いが感じられます。
農家でも飾られることの多い大ぶりなしめかざりです。
![](https://takekagoya.blog/common/uploads/DSC_0392-2-1024x681.jpg)
16. 笑門来福(しょうもんらいふく)
左右に張られた縄と、中央の桟俵(さんだわら)、
三つのわら束で「門」を表しています。
さらに、桟俵を太陽、縄を雲、サゲを雨、紙垂を雷に見立てています。
長野の地元では、中央におかめの面が付いた
笑門来福が一般的だそうですが、
こちらは、おかめの代わりに桟俵が付いています。
![](https://takekagoya.blog/common/uploads/DSC_0395-2-1024x681.jpg)
こちらも大ぶりなしめかざりです。
大きな門や玄関などに飾ると、華やかになりそうです。
笑う門には福来る、
来年こそは、皆で穏やかに笑って過ごせる年になりますように。
しめかざりのご紹介は、以上となります。
このほかにも長野のしめかざり、東京のしめかざり、
コラムにて一通りご紹介しておりますので、よろしければご覧ください。
実店舗の開店日には、店頭でもご覧いただけるように
サンプル品をご用意しております。
お気軽にスタッフにお声がけください。
しめかざりのご予約販売は12/5(日)までとなります。
年末年始のお支度に、いかがでしょうか。
イチカワ アヤ