–予約販売– 長野のしめかざり 4
今朝の通勤には、今年初めて冬物のジャケットを羽織ってきました。
日中の暖かさから朝晩はぐっと気温が下がるようになり、
冬がすぐそこまで来ている気配が感じられます。
では、今回も引き続き長野のしめかざりをご紹介します。
13. 両じめ縄
こちらは縄を一文字に綯い(ない)、
真ん中が太くなった「大根じめ」のような仕様になっています。
縄の右がキュッと上がり、
存在感や勢いのあるしめかざりです。
このように一文字に綯われたものは
右端(もしくは左端)に「モト(稲わらの根元)」、
左端(もしくは右端)に「ウラ(稲わらの穂先)」が
来ることが多いのですが、
こちらの両じめ縄は左右とも「ウラ」で仕上げられています。
そのため、通常のしめ縄よりも稲わらを多く使って
綯い継いでいくので、手の込んだ作りとなります。
14. 雄飛(ゆうひ)
鶴の羽ばたく姿が印象的です。
水引の鶴と、掛け干した稲穂、リース状の縄に
稲わらのモトが飾られています。
装飾品などを加えずにこのまま
飾ることができることもあり、ご好評いただいています。
鶴は長寿を象徴する吉祥の鳥。
この掛け飾りと見ていると、
エサを求めて田んぼに舞い降りた鶴が
また飛び立っていくような絵を思い浮かべます。
豊かさを感じられる、しめかざりです。
15. 五穀豊穣(ごこくほうじょう)
こちらは穀物が豊かに実るという意味から、
豊作や雨の恵みを願って飾ります。
五穀とは、諸説あるそうですが、
主食となる食物「米、麦、粟(あわ)、豆、黍(きび)」を指します。
しめ縄の力強い縄綯いが感じられます。
農家でも飾られることの多い大ぶりなしめかざりです。
16. 笑門来福(しょうもんらいふく)
左右に張られた縄と、中央の桟俵(さんだわら)、
三つのわら束で「門」を表しています。
さらに、桟俵を太陽、縄を雲、サゲを雨、紙垂を雷に見立てています。
長野の地元では、中央におかめの面が付いた
笑門来福が一般的だそうですが、
こちらは、おかめの代わりに桟俵が付いています。
こちらも大ぶりなしめかざりです。
大きな門や玄関などに飾ると、華やかになりそうです。
笑う門には福来る、
来年こそは、皆で穏やかに笑って過ごせる年になりますように。
しめかざりのご紹介は、以上となります。
このほかにも長野のしめかざり、東京のしめかざり、
コラムにて一通りご紹介しておりますので、よろしければご覧ください。
実店舗の開店日には、店頭でもご覧いただけるように
サンプル品をご用意しております。
お気軽にスタッフにお声がけください。
しめかざりのご予約販売は12/5(日)までとなります。
年末年始のお支度に、いかがでしょうか。
イチカワ アヤ