世界かご編み大会2023 in ポーランド 2 -かごに集う人々- 

4年に一度、同じ場所でかごを編むためにポーランドに集う人々。

そこでは、同じ言語を話す必要性を感じないほど、お互いに立ち振る舞いで敬意を表し、
お互いの道具を見つめ、その材料について興味を持ち、目で、そして身振りで語り合っています。

かごを編まない私からすると、実に羨ましい瞬間です。

コンテスト開始前の和やかなひと時が終わると、
出場者はそれぞれ自分の材料を手にし、真剣な表情でかご作りに向き合っていきました。

今回のコンテスト実演会場は、有料ではありますが、一般公開されているため、お客様が自由に出入りしながら、
その作り手のみなさんのかご作りを、じっくり見ることができます。
会場を訪れたお客様はかご作りに興味津々で、気軽にお話をしてこられるため、
お客さんと話していると、あっという間に時間が過ぎてしまうとのこと。

幼稚園のご一行も。

コンテスト時間内でありながら、随時質問もされるという作り手の方からすると、
バランスや時間配分を考えなくてはいけない大会です。

そして、大会の途中には、「JURY」というたすきをかけた、審査員も巡回してきます。
質疑応答もありながら、のちの審査のために審査員も記録をしていきます。

審査員も、出場者と同じようにかご編みをする人たちです。
その真剣な眼差しから、作り手同士の敬意が伝わってきます。

真剣にかごを作る人たちの背中は、どこか似ていて、いつまでも見ていられる光景です。

イチカワトモタケ

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つづく