リヒテンフェルスかご祭りの風景 ― 2025年ドイツ出張記 Part 8

おはようございます。
待ちに待ったリヒテンフェルスかご祭りがはじまりました。
土曜日と日曜日の2日間で行われます。
早速、散策して行きましょう。

と、思ったら、朝一番に会場で出会ったのは、
このリヒテンフェルスのかご祭りの主催者のお一人であるマンフレッドさん(写真左)。
この方のお誘いのおかげで、私はここに来ることができました。
お忙しそうなので、ご招待の感謝を申し上げて、散策を続けます。

町の中心部がかごのお祭りらしいディスプレイになっていました。 
最初に訪ねたブースは、スペインのパウさんのところ。スペイン・カタルーニャ地方伝統の力強いかごがたくさんあります。 
あ、ジェフカさん!お母様のジェニーさんと共同でベルギーから持ってきたかごを並べていらっしゃいました。 
そして、こちらはフランスのカレン&コランタンご夫妻のブース。壁掛けの美しさと、下にはブイリクと言われる伝統的なかごの数々に思わず、見とれてしまいます。 
こちらはベンジャミンさんのブース。ブースのかごを見て、誰のブースかすぐにわかると、遠いドイツの土地ではなおさら、うれしくなります。 
販売エリアの中には、やなぎの素材を販売している業者の方も。昨今、ヨーロッパの作り手たちにとっても、材料が手に入りにくい状況が続いてるようです。 
カフェスタンドもあります。 
気がつけば、会場にはお客さんがどんどんと入ってきていました。 
リヒテンフェルスの中心部は、段差や坂があります。そんな段差や、ちょっとしたスペースもうまく使いながら、ブースが立っています。 
ブース内では、作り手・出店者とお客様のコミュニケーションが始まっていました。 
あるブースでは、実演もされながら、穏やかな雰囲気でお客様とお話をしていたり。 
こちらの作り手のかたも机が傾斜していますが、ダルハウゼンスタイルとは少し角度が違うようです。 

とにかくどこへ行っても、かご、カゴ、籠です。 
私は休憩を挟みながら、なんども会場をぐるぐると歩き回りました。しばし、私が歩き回った景色をご覧ください。 











カラフルなプラスティックかごまで、編まれているかごなら全て揃うのではないかという豊富さでした。 
ほんとうにヨーロッパ中のかごがこのリヒテンフェルスに集まったのではないかと思うくらいのたくさんのかごがそこにありました。
ここで会場を散策した様子や、スペインのパウさんがブースで話している様子、
フランスのコランタンさんがブースの前でかごを仕上げている様子を
ショート動画にまとめましたので、どうぞご覧ください。

午後になってくると、徐々に商品を買ったお客さんの姿が見られはじめました。 
みなさん、おもいおもいのかごを手に取り、そして、満足そうにされているのを見ると、なんだかこちらもうれしくなります。 



中には2個買いの方も! 


時折、ブラスバンドの演奏が、会場を音楽で盛り上げてくれます。 
あ!やってました、かごのメリーゴーラウンド!ちゃんとお子さんをかごに入れて回っていました。手動で係りの方が、まわしていました。ご苦労様です!みんなうれしそうでした。 
こんな大道芸人のようなかたも、会場には登場されて盛り上げてくださいます。 
気球のかごもやなぎで編まれていたことをコミカルに伝えてくれる大道芸です。会場中を闊歩しながら、お客さんといろいろな言語で話をしてくれます。

歩き回って、へとへとになっていたら、かごクィーンとばったり会いました。
せっかくお会いできて、お話できたので、もちろん1枚撮らせていただきました。
ポーズをすぐにしてくださいました。お美しいです。ありがとうございました。

夜には、出展者メンバーからお声がけいただき、
リヒテンフェルスのかごを学ぶ学校にもご案内いただきました。
お祭りのメイン会場から10分ほど歩いたところに、学校がありました。
ここで、出展者や関係者だけが入ることができるパーティーがあるとのこと、
喜んで参加させていただくことにしました。

日本だと大分県の別府市に竹細工を学ぶことができる訓練センターというものがありますが、ドイツのこのリヒテンフェルスにも3年制のかご技術を学べる学校があります。 
今回は夜の訪問だったので、簡単にご案内いただいただけだったので、また、改めてここはしっかり時間をとって、取材に来たいと思います。私が見せてもらったところを簡単にご紹介します。 
ドイツの学校は年次毎にカリキュラムが決まっているそうです。一つはかご細工全般を学ぶ年、そして、家具作りを学ぶ年、そして、細編み技術を学ぶ年となっているそうです。 
こちらは熱を加えて、ラタンを曲げる道具です。家具作りには必須の道具です。 
かごの材料となるやなぎを薄くしたり、細くしたりする道具です。 
これは編む時に使う台です。 
様々な作品も、学校の一部で展示されています。 
色が深く入っているものが多かったので、かなり前に作られた作品だと思われます。 
1回の中庭に戻ると、元気な声で注文をとり、ビールを注いでくれる人たちがいました。ビール代は価格は決まっておらず、「寄付」でいいとのこと。相場もわからないので、卒業生の方になんとなくの価格を聞いて、お支払いしました。 
ずいぶん明るく振る舞ってくださるみなさんで、こちらもうれしいなあと思っていたら、彼らは、現在ここでかご作りを学んでいる人たちなんだそう。将来の作り手のみなさん、がんばってほしいです。

宴は夜遅くまで、火を囲みながら、かごのこと、仕事のこと、人生のこと、
語らいあっているみなさんと時間を一緒に過ごせたことを心より嬉しく思いました。
初めて参加したリヒテンフェルスのお祭りは、
今後の人生で決して忘れないであろう、人々との交流の時間をいただくことができました。
かごを中心とした市民祭りのような、アットホームな雰囲気を感じるお祭りで、
終始、居心地がよく、会場の人々も穏やかに過ごしているように感じました。
その裏で、そのような場を作り、それを続けていらっしゃる人たちのご苦労に
深い感謝の気持ちを表したいと思います。
Vielen Dank, Lichtenfels!
(ありがとうございます、リヒテンフェルス!)
つづく
イチカワトモタケ
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“ひとつのテーブル”特集展
ドイツで出会った、ヨーロッパのかごたち
2026年
2月19日(木)・20日(金)・21日(土)・22日(日)・23日(月祝)
26日(木)・27日(金)・28日(土)
3月5日(木)・6日(金)・7日(土)
Open | 11:00ー16:00
実店舗 | 東京・南千住 「市川籠店」
