初めてのリヒテンフェルスへ ― 2025年ドイツ出張記 Part 7

こんにちは。イチカワトモタケです。
ダルハウゼンやハンスゲルトさんに別れをつげ、再会を誓い、
一人ローカル線を大荷物とともに、いくつか乗り継ぎ、やっと到着しました〜!
毎年9月にかごのお祭りが行われる、かごの町・リヒテンフェルス!

駅やホテルへ向かう電柱にも、大きなお祭りの案内の看板が!
本当にこの場所に来られたんだ、という実感がじわじわと湧いてきます。

かごの販売ブースで販売できるのは土・日の2日間。
この日は、金曜日でしたが、街の中心部で前夜祭やパレードが行われるとのことで、
その前に会場の様子を見ておこうと少し早めに会場へ向かいました。

看板には大きく、FLECHT KULTUR FESTIVAL、下にKORBMARKT LICHTENFELSと書いてあります。あえて、日本語にするなら、 「かご編み文化のフェスティバル、リヒテンフェルス かごマーケット」といったところでしょうか。 
こちらの横断幕には、「編み文化を体験しよう!」と書いてあります。どちらも「かご編み」をきちんと「文化」だと明記し、お祭りのタイトルにしているところに私はとても感銘を受けました。 
出展者や関係者のパレードは18時からと聞いていたので、いまのうちに中心部を散策していきます。こちらがメインステージ。開祭式や音楽や踊りなどの催し物が行われます。 
メインステージの前と横には、たくさんの長机と長椅子が置かれていて、少しずつビールを飲み始める人たちもちらほらと。音楽が流れ、すでにお祭り感が出てきて、賑やかになってきています。 
大きなかごバッグに植栽をたっぷりと入れたモニュメント。お祭り用というよりは、町の一つのシンボルとして、常にここにあるような佇まい。 
え、これは、なんでしょうか。まさか、かごのメリーゴーラウンド?!子ども用でしょうか。明日のお祭り当日にまた見てにきてみましょう。 
中心の広場の周りにある飲食店がテラスにも椅子や机を出していますが。とにかく建物が古くてかっこいいんです。質実剛健の石造り。 
そして、模擬店もたくさんでていて、どこのお店も大きなジョッキを傾け、ビールを注ぎ始めている様子。日本の地酒のように、ドイツにはそれぞれの州や地方で、地ビールがあると聞きます。 
こちらは、リヒテンフェルスが属するフランケン地方のビールを販売していました。メニューは、ビールや白ビール、ビール+レモネード、またノンアルコールのビールに白ビール。500mlで5.5ユーロ(約900円)、1リットルで11ユーロ(約1,800円)、ソフトドリンクはコーラ、コーラ+オレンジ、リンゴジュース(炭酸入り)で4.5ユーロ(約750円)、炭酸水が4ユーロ(約650円)。 
そして、素晴らしいのは、瓶やジョッキ代をデポジットで先に一緒に払うこと。その際、どこで買った瓶かがわかるよう、お店側が専用のコインのようなものを飲み物と一緒にお客様に渡します。お客様は飲み終わったら、そのグラスや瓶と、一緒のコインを返すと、容器代が戻ってくるというシステムです。こういったお祭りで、使い捨ての容器で捨てて終わりではなく、しっかりとリサイクルができる仕組みが浸透しているのは素晴らしいなと感じました。

ビールの他にも、こちらはSCHNAPS-シュナップス-というドイツの蒸留酒(ショットで飲む強いお酒)の屋台だそう。 
そこに看板に書いてあるGurken(きゅうり)と書いてあるので、きゅうり風味や、にんじん風味、セロリ風味などがあるようです。 
ビールやお酒の屋台以外にも、お腹を満たすためのサンドイッチの屋台や 
ソーセージやステーキを売る屋台、 
ホットドッグやベルギーフライドポテト(太めで2度揚げするのが特徴だそう。おいしそう!)を売る屋台。 
デザート系で行けば、クレープ屋さんや、 
さまざまな果物にチョコレートコーティングをしてくれるお店。日本でいうチョコバナナ屋さんでしょうか。 
そして、ヘンゼルとグレーテルのお菓子の家を思い出すような、たくさんのお菓子を置いている屋台まで。 
多様な人々が楽しむドイツのお祭りの景色がありました。 
あやうく本来の目的を見失いかけた時にこちらの横断幕を見て、思い出します。はっ、そろそろパレードが始まる時間だ、と。

パレードの始まりは、今見ていた広場よりも坂を登った時計台のところと聞いていました。
いそいで、坂を登り、パレードにそなえます。

坂を登り切ると救急隊員の方々の姿も。準備万端です。 
雲ひとつない夕暮れにリヒテンフェルスの市旗がたなびきます。 
パレードを待っている間も、つい、かごに目が入ってしまいます。フランスやヨーロッパで見られるピクニックバスケットのようです。つかわれている姿は、ほんとうに美しいものですね。 
資料によると2025年の今回は5大陸、18カ国から80をこえる作り手がこのお祭りに集まったそうです。 
さあ、18時を過ぎ、パレードが始まりました!遠くからブラスバンドのリズムが近づいてきます。 
「第44回 かごマーケット」と、書かれています。お祭りの歴史はもっと古いですが。このように国際的なかごマーケットとしての歴史が44回目という意味だそうです。 
先頭は、白と赤のコントラストが目を惹く女性チーム。 
その後に、続くのは、通称「かごクィーン」と言って、このお祭りの顔としてや、親善大使のような役割を担う方です。持っている蓋付きかご、素敵です。 
パレードに参加される方は、かごの材料であるやなぎを手に持っています。それだけ、その素材であるやなぎを大事に思っていることが伝わってきます。 
他にも昔の衣装に身を包み、やなぎで編まれたベビーカーを押して参加する方も。 
そして、そのあとは、みなさんお待ちかね、「かご職人たち」と書かれた看板のあとに、お祭りに参加される作り手のみなさんの登場です。 
それぞれがご自身のかごを手に持ち、ときにまわりのひととコミュニケーションをとりながら、おだやかに歩いて行きます。 
こちらは、ダルハウゼンでもご一緒したカレン&コランタンご夫妻です。 
ベルギーのジェフカさん、そして、手前のメガネをかけた女性は、彼の師匠にあたる、オランダのエスメ・ホフマンさんの姿。 
ポーランドの大会にも参加していたウクライナのメンバーも。 
あ、ポーランドの世界かご編み大会主催者のパヴラクさんの姿も。 
かごではなく、ビールを片手にのんびり歩く方や、 
沿道のかたに、やなぎで編んだものをプレゼントされている姿も。 
そして、このドイツのお祭りの主催者のお一人である、マンフレッドさん。2023年のポーランド大会でのご縁で、たくさんの話をし、彼からのお誘いも、ドイツへ来ようと思った大きなきっかけでした。 
彼らは坂の上の時計台からゆっくりを坂を下り、メインステージのあったエリアへ向かって行きました。