ベンジャミンさんの工房へ (1) ― ドイツ出張記 12

こんにちは。イチカワ トモタケです。

ドイツ・リヒテンフェルスで開催された「かご編みフェスティバル」。
前夜祭からつづく三日間にわたるお祭りが無事に終わり、その翌朝を迎えました。

私のドイツの旅は、もうすこしつづきます。

この日は早朝にホテルをチェックアウトし、
荷物をもって出ようとすると、ロビーで待っていてくださったのは、
ドイツでかご作りをされている、ベンジャミンさん!

車の後ろに連結されたトレーラーに荷物を載せていただき、
そのままベンジャミンさんの車に同乗し、北へと出発しました。

リヒテンフェルスの町に別れを告げて、つぎに向かうのは、
ベンジャミンさんの工房がある「ギュルペ」の町。
ドイツの北東部、エルベ川流域に位置しています。

そこで、ベンジャミンさんはかご作りをされています。

2023年、ポーランドで開催された世界かご編み大会で
初めてお会いして以来、メールでのやり取りに加え、
作品を製作していただき、日本でご紹介する機会もあり、
ゆるやかに交流がつづいてきました。

今回ドイツを訪れることとなり、みじかい日程ではありましたが、
工房を訪ねたいとお話ししていました。

ベンジャミンさんも大変よろこんでくださり、
「ぜひ来てください」と温かく迎えていただくことになりました。

ギュルぺの町に近づくにつれ、あたりの景色もすこしずつ変わっていきます。

ベンジャミンさん一家が交代で運転してくださり、無事にたどり着くことができました。

こちらが、これまで写真で建物内の様子を何度も見ていた、ベンジャミンさんの工房!
赤い屋根のれんが造りの大きな建物です。

こちらは、ベンジャミンさんのお父さま、レオンさんです。
リヒテンフェルスのかご編みフェスティバルにも同行され、
マーケットではブースに立ち、ベンジャミンさんとともに販売をされていました。

帰り道もご一緒しました。

到着して間もなく、レオンさんが工房に面した庭で、なにかを待っている様子。

そこへ、ベンジャミンさんがレオンさんの車を運転して、庭へと入ってきました。

その後、ご自宅へ案内していただくと、
ラタンで編まれた家具のあるゲストルームをご用意くださっており、
すてきな本まで!

細やかなご配慮に、おもわず感激しました。

おいしいガレットをいただきながら、ふと、あれ?と思いました。
ガレットは、フランスの料理だったような…。

ベンジャミンさんはドイツの方だと思っていたのですが、
直接うかがってみると、フランスのご出身とのこと。

ドイツ人の奥さまと結婚され、ドイツで暮らしながら子育てをされ、
ここでかごを製作されていますが、ご出身はフランスなのだそうです。

お父さまのレオンさんは、現在もフランスにお住まいです。

先ほどベンジャミンさんが運転していた、やなぎの材料をたくさん積んだ
白いワゴン車は、レオンさんの車です。
ご自身で内装を手がけ、キャンピングカーのように仕立てられているとのこと。

この車でフランスからドイツ・リヒテンフェルスのかご編みフェスティバルに参加され、
しばらくはギュルペのベンジャミンさんのご自宅で、ゆっくり過ごされるとのこと。

そうした背景をうかがい、すべてがつながるように感じました。
なんとも素敵な過ごし方だなと思います。

ベンジャミンさんのルーツであるフランスの家庭料理と、
ドイツ人の奥さまが作られるかぼちゃのスープなどを頂いて、
フランスとドイツ、それぞれの家庭の味にふれることができました。

なかなか得がたい、貴重でありがたい機会となりました。

食材や調味料にも丁寧に気を配られており、どれも新鮮でした。
とてもおいしくいただきました。

本当にありがとうございました。

つぎのジャーナルは、工房にうかがってお話を聞きたいと思います。

つづく

*ベンジャミンさんのかご作りや初めてお会いしたときのことについては
こちらのジャーナルをご覧ください。

出逢い /ドイツの作り手・ベンジャミンさん (前編)

ヘーゼルとやなぎのかごに魅了されて /ドイツの作り手・ベンジャミンさん (後編)